家相について
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家相と聞きますと、神秘的なこと・歴史の長い変遷を経て今日に至ったので理解しにくいこと・不都合なことも多少なりあり、昨今では安易に考えられるようになってきたようです。
しかしながら、『温故知新』 古きことを調べて新しい知識や見解を開くことも大事。家相の発端をせんじつめれば大自然の法則に順応して、我々の生活をいかに豊かにしていくかを集約した事柄に他ならないと思います。つまり常識の集約が家相につながっていくのです。
以前、建設会社に勤めていたころの出来事を、一筆
友人からで、「ある建設会社と、契約間近の人がいるが、プランを見てほしい。」 とのこと。気乗りせずに拝見したところ、間取り的にはまとまっていたのですが、敷地と建物の位置関係・向きを考慮しますと、愕然としました。それは、南側は充分解放され風通しもよい立地条件にもかかわらず、南面に水回り、北面に居住空間を配したまるで既製品を方位・位置お構いなしに据えたプランでした。
私はその方に、「朝起きたら朝日が差し込み、南側には庭が広がり、それを眺めながら……。」 と敷地から連想する状況を想うがままに説明してさしあげました。 全く、建築を知らない者が、言葉上手に営業する言語道断な手法です。まず、お客様に最初に接するセールスマンこそ、建築のプロでなければならない。
話が逸れましたが、私はプランをつくるに、常識を大切にして、家相の決まり事を考慮しています。